「環境を決めるのは自分」ゲイとして生きるKさんのストーリー

2019-10-27

#恋愛

タイトル

「自分に嘘をつき続けるのが最も辛いこと」ゲイという性的マイノリティの実態を知っていますか?心の葛藤にカミングアウト、アウティングetc…。周囲の心ない言葉に傷つき、周りに合わせて生きることの辛さとLGBTの実体験を。ゲイであり起業家としても活躍中のインフルエンサー『Kさん』に話を伺いました。

ゲイとして生きる起業家『K』とは

商社営業マン→Webビジネスで起業し、現在は(株)Liberty代表取締役に。「マイノリティでも幸せに生きれる」ことを証明するための発信やイベントも展開。自身のブログでは独立・起業したい方向けの情報を発信中。ブログ:20代起業家の日常Twitter:@kuma_500

ゲイを自覚したきっかけは?

____今回は取材を受けていただきありがとうございます!今でこそSNSでも堂々とゲイを公表しているKさんですが、ゲイに目覚めたきっかけなどあるんですか?


実は、小学校までは女性が恋愛対象だったんですよ。


その中でも体の大きな女性が好きで。


でも中学からは自然と男性に目がいくようになって、男性を好きになっていったんです。


____なるほど。ゲイとして目覚める大きなきっかけがあったわけではなく、自然と移行していった感じでしょうか?


はい。自分でもバイからゲイになったのか、もともとゲイだったのかは今でもわからないんです。


____ちなみに今も女性に恋愛感情を抱くことはあるんですか?


それはないです。今は100%男性が恋愛対象ですね。


心の葛藤・悩みはありましたか?

___ゲイと気づいてからは、心の葛藤や悩みもあったのでは…?


全然あります!まず、周囲の会話に合わせるのが本当に辛かった


例えば好きな女性のタイプや恋愛の話。そんな話が出るたびに周囲に合わせて嘘をついてばかりでした。


周りには自分がゲイということは一言も話してなかったし、話すつもりもありませんでした。


冗談でも「お前ゲイだろ」って言われるのが辛かったです。


___なるほど。周囲に対してもそうだし、自分としても「ゲイであること」を認めきれない時期があったと…?


認めきれなかったですね、あの時は。


___悩みとはどのように向きあっていったんですか?


中学高校まではひたすら悩み続けてたんですけど、大学生の時にゲイ向けのイベントが新宿であったんですよ。


それに行ってみたらいろんなゲイの人と会場で会って。


「こんなにゲイっているんだ」と知ってからはすごく楽になりました。

「二人の自分がいる」とは?

___新宿でのイベントをきっかけに、ゲイの方との交流も広まっていった感じですか?


そうですね。大学生になってからゲイ向けのアプリやTwitterを始めてみたし、そこから友達ができることもありました。


あとは新宿二丁目のゲイバーにも行くようになりました。


___アプリやゲイバーでの出会いからお付き合いに発展することもあるんですか?


ありました。沖縄のデブの人と付き合ったりとか。


それまでゲイの人と付き合うこともなく、好きな人がいても片思いで終わることが多かったのですが、初めて両思いで付き合えた相手でした。


___その方とはしばらくお付き合いをして…?


色々あって一年くらいで別れちゃったんですけどね…。


僕、まじで普段は普通の大学生だったんですよ。誰にもカミングアウトしてなかったし、学校では周りに話を合わせて、休みは二丁目に顔を出して…って生活を繰り返してました。


___「二人の自分がいる」ということでしょうか?

そうですね、そういうゲイの男性は多いんじゃないかな。カミングアウトしてる人って本当に少ないし…。


普段はノンケを演じてるけど、裏では二丁目に通いすぎて大学の単位落としてる人とかいました(笑)


カミングアウトのきっかけとは?

___Kさんはカミングアウトを意識したタイミングってあるんですか?


大学卒業してからは普通にサラリーマンになったんですが、そこでもずっと隠していました。


商社系の会社だったから、上司にも風俗とか連れて行かれたりして…。本当に苦痛でした。


で、いろんな仕事の不満とかも重なって仕事をやめて、フリーランスになって。フリーランスになってからは「自分に正直に生きよう」って決めました。


SNSでもカミングアウトしたりとか。母親には恋人ができたタイミングで伝えましたし、今は旧友にも言ってますね。


___周囲の反応とかはどうだったんですか?


想像以上に全然でした。逆に「そんなこと気にしてたの?どうでもよくない?」みたいな反応が多くて。ありがたかったです。


カミングアウトしてからの方が、友人との関係性も深まった気がします。


___そうなるとやはり、勇気を出して言ってよかったですよね。


そうですね〜…でも、意外と難しい問題でこれが。


カミングアウトしたことで、カミングアウトを聞いた人が他の人にバラしちゃうこともあるんですよ。


”アウティング”って言うんですけど。アウティングが原因で自殺事件が起きたものもあるし。


だからカミングアウトって結構センシティブな内容で、僕的には「全員がカミングアウトするべき」って思ってないんです。


ただ自分が今本当に辛い状況にいて、「吐き出さないとしんどいなら言ってもいいんじゃない?」って感じですね。


___Kさん的には、カミングアウトはしてもしなくてもどっちでもいいと?


はい。僕がTwitterで「デブ専ゲイ起業家」ってTwitterで言ってるのもカミングアウトをする人を増やしたいとかじゃなくて、「ゲイのK」と知ってもらった状態で人と会いたいだけなんです。


会話の中で「男と男って気持ち悪いよね」とか言う人いるじゃないですか、悪気なく。


そういう些細な一言も傷つくんですよ。


だから傷つかないために、自分が心地よい状態を保つためにゲイを公表しているって感じですね。


___「自分の身を守るため」というところが一番強い動機でしょうか?


そうですね。周囲に会話を合わせて、嘘をつき続けていると心のセンサーが鈍るんですよ。


他人には自分が嘘ついてることはバレなくても、自分は「嘘」だってことを全部知ってるじゃないですか。それが本当に嫌で。


だから今は自分に正直に生きてます。


LGBTで悩む人・Needy読者へメッセージ

___たくさんの悩みや葛藤を乗り越えて、今に至るということですよね。Kさんと同じようにLGBTで悩んでいる方ってたくさんいると思うのですが、彼らに向けて何かメッセージなどってありますか?


僕も昔は自殺を考えるくらいに悩んでました。


でも今はSNSとかアプリも進化しているし、自分の殻に閉じこもらずに発信してみると新たな世界が見つかっていいかもですね。


あと、LGBTって自分が思っているほど深刻な悩みじゃないと思います。


性的指向は病気でもないし。


もしも今の状況が辛いなら、回避するための行動をして自分で環境を作っていけばいいんじゃないでしょうか。


___ありがとうございます!最後に、人に言えない悩みを抱えるNeedy読者やメンヘラに向けて、メッセージがあればお願いします。


僕もメンヘラですよ(笑)でも、メンヘラは悪いことじゃないし、マイノリティかもしれないけど気にすることではない。


自分が生きやすいように生きていけばそれでいいんじゃないかな?


___かっこいい…。Kさん、貴重なインタビューをありがとうございました!


こちらこそ、ありがとうございました!

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